これは、アノニマス氏によって2006年1月28日に投稿された13番目bのメールの内容です。 ※このeメールは、いままでアノニマス氏がeメールを送っていた相手であるヴィクター・マルチネス氏ではなく、サイト管理者のビル・ライアン氏宛に直接送られました。 |
イーブ人達のリーダーは、他のイーブ人達より背が高く、彼は他のイーブ人よりアグレッシブだ。 私がアグレッシブと書いても、それは攻撃的とか敵対的という意味ではない。 彼はボスの様で、私のような指揮官のようだ。 何を言っているのかは判らないが、彼の声は他のイーブ人達とは違って厳しい口調だ。 203は、リーダーは威厳があると言っている。私もそう思う。 彼は我々にとても好意的で、我々の要望をよく聞き入れてくれたが、我々に様々なものを要求した。 我々は大半は要請に応じたが、中でも奇妙なもののひとつは我々の血液だった。 彼は、我々全員に血液サンプルの提出を要請した。 イーブ#2は(彼女の見解ではあるが)、血液サンプルの提出は、我々が治療を受ける必要がある場合に、あらゆる治療が施せるよう予め血液サンプルを採取しておく必要がある為だったということだ。 しかし、700と754は血液サンプルが別の目的で使われるのではないかと感じているようだ。 我々は、彼らに308の遺体を実験のために使用することを認めた。 ログ3888に書いたとおり、彼らは、私の許可無く308から血液サンプルを取っていた。 その時、イーブ人達との間に緊張が走った事があった。 我々が308の遺体があった建物に向かったとき、数人のイーブ人がいて、我々はイーブ#1に308の遺体を返還して欲しいと説明をした。 イーブ#1は、遺体が保管庫に入っており、引き渡しはできないと伝えてきた。 それでも、我々は遺体を引き取りたいとイーブ#1に伝えた。 我々11人の内6名は、イーブ人達の横を通って建物に入っていったが、イーブ人達は、我々を止めようとはしなかった。 建物中には数種類のコンテナがあり、いずれも特殊なロックが掛かっていた為、我々はどの容器も開けることが出来なかった。 その中に308の遺体が納められていると思われる容器を発見した。 899に格納庫から少量の爆薬を持ってくるように命じ、それを使って開ける事にした。 イーブ#2がリーダーと共にやって来た。 イーブ#2はとても礼儀正しく、我々に暫く待って欲しいと言った。 彼女は、「お願いします」と何度も言った。実際に、彼女は英語で「お願いします(訳注:”Please”)」という言葉を使った。 我々は少し引き下がって、我々の友人の遺体を詳しく調べたいので、遺体を返して欲しいとイーブ#2に話した。 イーブ#2は、そのことをリーダーに伝えた。通訳には随分時間が掛かったようだ。 最終的に、イーブ#2は大変申し訳なさそうな表情で、我々に別の場所へ行き、別のイーブ人医師に308の遺体の事を話して欲しいというリーダーからのメッセージを伝えてきた。 イーブ#2は、308の遺体について我々が知りたいあらゆる事をそのイーブ人医師から説明すると英語で話した。 私は、899と754に遺体を監視させた上で、他の者がイーブ人医師がいるという場所へ行きたいとイーブ#2に伝えた。 イーブ#2は、リーダーにその事を通訳した。ふたたび通訳には長い時間がかかった。数分は掛かっただろうか。 結局、イーブ#2は我々全員がこの建物を出てイーブ人医師の事に行って欲しいと伝えてきた。 私は「ノー」と言い、308の遺体を残しては行けないと伝えた。対立状態になりそうな予感がした。 私は、518と420に至急戻ってピストルを持ってくるように命じた。 私は、私のこの決定についてイーブ人の許可を貰うつもりはなかった。 イーブ#2はこれを聞くと、彼女の手を私の胸に当て、待って欲しいと懇願した。 イーブ#2に、この事をリーダーに通訳するように求めた。そして再び長い通訳が行われた。 その後、イーブ#2は、リーダーがこの状況について話し合うためにイーブ人医師をここへ連れてくると伝えてきた。 イーブ#2は、私の部下が武器を取りに行かないように懇願した。 確かに武器は要らない、我々は話し合いで解決しなければ。 イーブ#2に、武器を取りには行かないと伝えたが、308の遺体を確認するまでここを動かないとも伝えた。 リーダーは、ベルトに付けられた通信装置を操作すると、約20分ほどで3人のイーブ人医師達がやって来た。 彼らの内の一人は、とても流暢な英語を話した。彼は、奇妙な声(人間とほぼ同じ)で話した。 この医師は、イーブ#1/#2の様な甲高いアクセントはなかった。 私は、この医師にとても感銘を受けたと同時に、彼がこの18ヶ月間何処にいたのか不思議に思った。 我々は彼を見たことがなかったのだ。 この医師は、308の遺体はこの容器の中にはないと言った。 彼らは、この様な検体を持つことは初めてでありとても光栄なことだと考え、308の遺体を研究用に使ったのだった。 医師らは、彼らのクローン人を創世するために308の遺体を使用したのだと言った。 私は、医師の説明を制止し、308の遺体は惑星地球アメリカ合衆国の財産であり、イーブ人の財産ではないと伝えた。 私は、遺体に対する宗教上の理由から308の遺体を使ったいかなる実験も許可していなかった事を説明した。 私は、単なる実験の為だけなら308の遺体を使用する許可を与えるつもりだった。 まず、308の遺体を見せてくれるように要求した。 するとこの医師は、遺体は既に無くなったと説明した。 彼が言うには、全ての血液と臓器は取り出されて、クローン人を創世するために使用したと言った。 この「人」という言葉は、心底我々を震い上げさせた。中でも899はかなり怒っているようだ。 彼は医師の名をののしるように叫んでいたので、落ち着くように諭し、203に彼を建物の外に連れ出すように命じた。 私は、これが大問題になるのではないかと不安になったが、そうならないようにする事はできそうになかった。 我々はわずか11人なので、もしイーブ人達が我々を収監するとか殺そうとするのは容易なことだと思ったが、イーブ人達はその様なことはしないと思っていた。 私は、この事件が悪い方向に進まないように祈った。 私は、イーブ人達が308の遺体に行った事について、我々ができる事はあまり無いと悟った。 イーブ#2は、かなり動揺していたが、「皆が正しくあらねば(訳注:Everyone should be nice)」と話した。彼女は、よくこの言葉(訳注:”nice”という単語)を繰り返した。 イーブ#2も、この問題がこれ以上こじれないように祈っていたようだ。私は、イーブ#2に申し訳ないと思った。 彼女は、この問題を収めようと努力してくれた。 203は、取り合えず部屋へ戻って我々だけで会議をしようと提案した。 私は、308の残った遺体とその後の実験についてはいかなる干渉もして欲しくないとリーダーに伝え、リーダーの顔を指さした。 イーブ#2は医師と共に通訳をしていた。 その医師(とても率直な人物)は、これ以上何もしないと伝えてきたが、しかし、遺体はほんの僅かしか残っていないという事だった。 イーブ#2は、客人である我々がとても動揺している事をリーダーが心配しているとも話した。 また、我々が激しく怒った事で、リーダーも動揺していたとも伝えてきた。 リーダーは、我々をこれ以上動揺させたくないし、もう遺体に関しては一切何もしないと約束をしてくれた。 私は、イーブ#2に深く感謝し、リーダーにもそう伝えてくれるように頼んだ。 我々は自分たちの部屋へと戻った。 この件では、全員が動揺を隠せなかった。(特に899が) 私は、メンバー全員に落ち着くように伝えた。 私は、我々11人は軍人であるという事を忘れないように説明した。 我々はイーブ人達と戦うことなどできないのだ。 我々はイーブ人と争うために40光年の旅をしてきたのではないのだ。 これは我々が勝ち得なかった戦争なのか。 我々は、イーブ人らを単に拳で殴ることすらできなかった。 ええ、恐らく彼らに暴力で訴えることはできたであろうが、しかしその後はどうするのか。 我々は我々の置かれた現状を理解し、適宜に行動しなければならないのだ。 私は、各メンバーに今の状況を再考して、308の遺体については追求しないように命じた。 633と700には、英語を話すイーブ人医師にクローニングの手法について聞き出すように命じた。 彼らが遺体で行った実験の全てを調べてみよう。 イーブ#2が我々の部屋へやって来たので、633と700が308の遺体を調査しに行った事を伝えた。 彼らは、イーブ人らが308の遺体で行った研究も調べる予定だった。 イーブ#2は、非常に心配しているようだった。 我々は既にこの星へ来て久しいが、それでもイーブ人達の顔の表情を見極めるのは難しいと感じている。 イーブ#2は、最初に承認を得なければならないと答えた。「承認」という言葉をイーブ#2が使ったのは初めてだ。 彼女は、我々の言葉を聞きながら学んでいるのだろうか。恐らく彼女は、我々の言葉をピックアップして使っているのだろう。 私は、イーブ#2に、彼女が許可を取りに行くのは構わないが、我々はこの惑星に到着した際に自由な行動を約束された事を話した。 イーブ#2は、彼女がリーダーと直接話をすると言った。 その間にも633と700は、イーブ人の研究所での実験に使う機材の準備を進めていた。 我々の時計で、約80分後にイーブ#2は戻って来た。 イーブ#2は、私の部下達が研究所に行くことに問題はないと伝えてきた。 私自身も同行することにした。 私と633、700は、イーブ#2の案内で研究施設に行くことになった。 彼らの研究所にはいるために、彼らのヘリコプターのような乗り物を呼び、それに乗って行かねばならなかった。 コンパス(いわゆる本物のコンパスではなく我々が参照用に作った物)を見る限りでは、我々は北へと飛行しているようだった。 その研究施設は、イーブ人のサイズからすれば随分大きな物で、窓のない学校のような建物だった。 我々は屋根の上にある着陸ポイントに降り立ち、傾斜路に沿って下った。 確か、以前にも記録したが、この惑星では、ハシゴや階段の類は使わないようで、傾斜路(訳注:いわゆるランプ)を使っている。 我々は白い壁の部屋へ到着した。更にそこから廊下を通って別の部屋へと移動した。 その部屋で、英語を話す医師と会うことが出来た。 他にも青っぽい色スーツ状の服を着た大勢のイーブ人達が居た。以前書いた事があるスーツとは違っている。 その医師は、この建物で行われている実験について説明をしてくれた。 彼らはここを研究所とは呼ばず、単に「建物」と呼んでいた。 ここはクローンを創成するためだけに作られた建物だった。 我々は、別の部屋へ案内された。そこにはガラスの水槽のような丸い容器が並べられていた。 それぞれの水槽の中には、「体」(訳注:複数体、原文では’Bodies’。‘Body’は‘体’という意味と同時に‘遺体’という意味もある)が入っていた。 かなり衝撃的な光景だった。 「体」 奇妙な見かけの「体」。少なくとも人間ではない。 我々は、その水槽のような容器の間を歩きながら、その水槽を調べてみた。 中身は、いずも化け物のように見えて恐ろしかった。 私は、イーブ人医師に中に入っているのは、どの様な生物なのかを尋ねてみた。 イーブ人医師は、これらの生物は、他の惑星からやってくると言った。 700は医師に、これらの生物は生きた状態で来るのか死んだ状態で持って来るのかと尋ねた。 医師は、生きた状態でこの惑星にやってくると答えた。 700は、それら生物がさらわれてくるのか、彼らが望んでくるのかと尋ねた。 医師は、「さらわれる」という言葉の意味が正しく把握できなかったようで、困惑して逆に意味を質問してきた。 700は、これらの生物が別の惑星で、その惑星のリーダーの許可無く捕まえられて、惑星セルポに連れてこられるのかと尋ねた。 医師は、これらは実験のためにここへ持ってこられると答えた。 これらの生物は知的生物ではないという事だった。 イーブ#2は、「動物(訳注:アニマル)」という言葉を使って説明した。 なるほど、判った。 これらの全ての生物は、他の惑星から連れてきた来た動物達だ。 イーブ人医師は、「動物」という言葉は理解していなかったようだ。 イーブ#2は、医師に動物という言葉について説明をしたところ、医師は、これらは動物であると言った。 私は、他に知的生物がこの建物にいるのかと尋ねてみた。 医師は、「はい」と答えたが、惑星セルポに到着した時には既に死んでいたと言った。 700は、その生物を見たいと頼んだ。 イーブ人医師は、「生物」ではなく「知的な存在」であると修正した。 私は、その生物が人間のような動物であろうと想像した。 まず最初に、この容器の中の生き物について書き留める。 それらは、それぞれ違っていて、全て同じではない。 最初の水槽の生物は、ヤマアラシの様に見える。 その中からチューブが出ていて、水槽の下に置いてある箱につながっている。 2番目の生物は、怪物のようだ。 大きな頭、深く沈み込んだ大きな目、耳はなく、歯がない口が見える。 大きさは約5フィート(約1.5m)、2本の下脚がある。足という感じではない。 腕は2本だが、肘があるようには見えない。また手には指はない。 この生物にもチューブが通っている。 次の生物は、なんとも言いようがない異様な感じだ。 血のように赤い皮膚、中央には2つの点、恐らく目があったのだろう。腕も足もない。 また、非常に変な臭いがした。 皮膚は、目盛のようなしみだらけだ。恐らくは魚のようなものだろう。 次の生物は、人間のようだった。 しかし、皮膚は白い。白人という意味ではない、色が白いのだ。 皮膚にはしわが寄っていた。 2つの目、2つの耳と口、大きな頭部。首は非常に短い。 頭部は、まるで胴体の上に座っているようだ。 胸部は薄く、突起のような骨が見える。 腕は曲がっていて、手には親指がない。 足は、3つのつま先だけで、やはり曲がっていた。 これ以外の生物は見なかった。 我々は、廊下を通り傾斜路を歩いて、別の部屋へ移動した。 そこは病室の様な部屋だった。 以前に説明した事があるイーブ式のベッドが沢山並べられていた。 それぞれのベッドには、医師が言うところの「知的生物」が居た。 医師は、それぞれの生物は十分に世話をされているので元気に生きていると話した。 700は、これらの生物が病気なのかと尋ねた。 イーブ#2は、それを翻訳しようとしたが、医師は「いいえ、みな生きている」と言った。 我々3人は、「生きている」という言葉にぎょっとした。 私は医師が何を言おうとしているのかイーブ#2に尋ねてみた。 イーブ#2は、医師に尋ね、「成長している」という言葉を使って説明した。 700は、医師にこれらが前に聞いたクローン人であるのかと尋ねた。 医師は、「はい」と答え、それぞれの生物は成長中であると、イーブ#2と同じ「成長」という言葉を使って説明した。 754は、それらが植物のように成長するのかと医師に尋ねた。 医師は、「はい」と答え、「良い例えです」と言った。 700は、それらがどの様に成長するのかと聞いた。 医師は、他の生物の特定の部分が、これらを成長させるために使われると答えた。 医師は、うまく英語で説明できないと言った。 700はイーブ#2に、成長する過程を説明できるか尋ねてみた。 イーブ#2も説明する為の英単語をよく知らないと答えたが、血液と臓器を混合した物をこれら生物の中に注入すると言った。 これがイーブ#2が英語で説明できた全てだった。 私は、700に一度戻って420を連れてくるように命じた。 420が来るまでの間、我々はこれらの生物を観察した。 彼らは呼吸をしていた。 彼らは、人間そっくりだった。 彼らの内の2体は、人間に見えるが頭部は犬のようだった。 彼らは、眠っていた。もしかしたら薬物を投与されていたのかも知れない。 暫くして、420がやってきた。 私は、420にこれらの生物の成育方法について通訳ができるか聞いてみた。 420は、イーブ#2と話をした。420は、よくやってくれる。 我々はここに地球時間で約18ヶ月滞在しているが、420は彼らの言語をよく習得していたようだ。 420は、他の生物の成長過程で細胞から採取した物質と化学薬品を混合した物をクローンの体内に注入すると言った。 それは420が説明することが出来た全ての事だった。 420はイーブ#2が使った言葉の一部を知らなかったようだった。 しかし、細胞という言葉は分かったそうだ。 それからイーブ#2は、若干の物質が細胞内部から採取されると話した。 700と754は、細胞から採取した物質は、細胞膜なのか染色体なのかと尋ねた。 イーブ#2は、それを医師に通訳した。 両者はその英語がよく理解できていなかった為に混乱したようで、これ以上の過程を説明できないと言った。 700は、”生物学的” “細胞膜の抽出” “促進” という言葉を使ったが、イーブ#2も医師もそのプロセスについては何も知らないようだった。 私は、754に彼らが何をしたのかを理解できそうか尋ねた。 754は、ヒト細胞が細胞膜より小さい構造物を含んでいると言っていた。 これは地球の技術ではないが、754は地球を出発する前にこれに関する情報を学んだようだ。 しかし、754はイーブ人達が行った様に生きた細胞を成長させる事は地球の技術では不可能だと考えている。 イーブ人達は、細胞を成長させて生命体内部に注入する方法を見つけたに違いないと思われた。 700と754はこれは地球上には無い技術だと言った。 私は、次に308の遺体が生命体を作るのに使われたのかを医師に尋ねた。 医師は、「はい」と答えてその生命体を見せてくれた。 私はもちろん、700と754も衝撃を受けた。 我々のチームメイトの血と細胞から作られたこの生命体は、大きなイーブ人のように見えた。 しかし、手と足は人間にとてもよく似ていた。 彼らは、どうやってこれほど早く成長させてのだろうか。 いうまでもなく明らかにこれは我々の知識より進んでいる。 私は、私が見たかったものの全てを見ることができた。 私は、医師にもう帰りたいと伝えた。 イーブ#2は、私が動揺している事を察知し、私の手をそっと握った。 すぐ私は言いしれぬ不安に駆られた。 イーブ#2は、私が見たものについて本当に心配していた。 イーブ#2は、我々に帰るように言った。 我々は、二度と見たくないこの建物から出た。 私は、この文明の暗黒面を垣間見た。 イーブ人達は、我々が思っているような人道的な文明ではなかったが、彼らは包み隠さず我々にそれを見せてくれたし、医師は正直に我々に話をしてくれた。 彼らは、ウソをつけないのだろうか。 我々がこの惑星にいる限り、我々の見た事が彼らへの印象を変えるだろう。 Eメール#13aへ Eメール#14へ |